誰も
置き去りにしない

LEAVE NO ONE BEHIND

すべての子どもたちには、
大きく開花しようとする可能性が宿っています。

その可能性を信じ、育むことは、
大人たちの役割とも言えるでしょう。

私たちは、SDGsが提唱する
〝誰も置き去りにしない〟という考え方のもと、
すべての子どもたちの無限の可能性を拓く
教育の支援に努めます。

ニッケ教育研究所

理事長メッセージ

夢を描いてチャレンジする子どもたちの
育成に貢献します。

一般社団法人ニッケ教育研究所

理事長 楠本 景央

「将来、子どもたちに幸せな生活、豊かな生活を送ってほしい・・・」 これは、子どもたちを取り巻く大人の願いであると感じています。「幸せ」や「豊かさ」は、それぞれの人により異なると思いますが、子どもたちが、変わりゆく世の中で、それぞれの「幸せ」や「豊かさ」を実現してほしいと願っています。

私が社会人になった1982年と比べると、世の中はどんどんと進化しています。パソコン、インターネット、携帯電話・スマートフォンが普及し進化を続けており、人々の生活を変えてきました。現代では、当時では想像もつかなかった社会やビジネスが生まれてきています。今後も、人工知能(AI)、物の情報結合(IoT)、超高速通信(5G)という技術が世の中を変えていくことと思います。

技術の進化により、「3つの間(時間・空間・仲間)」は私たちが子どもの頃と現在とでは大きく変化しており、現実(リアル)に加えて仮想(バーチャル)な「3つの間」を創り出しました。WEBやSNS等を使って、時間と距離を超えて世界中の多くの人たちと関係を築き、多くの知識を瞬時に得ることが可能になりました。このことは数多くの良い点を生み出しましたが、一方で新たなストレスや問題を生み出していることも事実で、このような技術の進化とどう向き合っていくのかが重要であると考えます。

このような世の中において、子どもたちが自らの可能性を拓いていくためには、将来の夢を描き、恐れずに新しいことにチャレンジしていくことが必要です。すべてのチャレンジにおいて思い通りの結果が得られるとは限りませんが、その結果をありのままに受け入れ「学び」とすることも重要な姿勢です。将来の夢の実現に向けて、必要な知識・技術を身に付け、それを使いこなせる体力を養い、達成まであきらめない心で努力することに大きな意味があると考えます。「心・技・体」を駆使しながら遭遇する困難や試練を乗り越える力こそ「生き抜く力(レジリエンス)」と考えます。

このように常に夢を描いてチャレンジしていくためには、子どもたちを取り巻く環境が肉体的にも精神的にも「安全・安心」の場であることが求められます。学校でも、家庭でも、地域でも、バーチャルなコミュニティにおいても、肉体も精神も傷つけられることのない「安全・安心」が確保されて初めて、個々人の自由な発想が受け入れられ、良き人間関係が築かれていくと思います。そして、そのような環境でこそ子どもたちが生き生き伸び伸びすごせるものと考えます。

子どもたちが生き生き伸び伸びすごせる環境づくりへ、私どもは経験的に学校制服の効用を感じていますが、科学的な調査や分析が必要であり、これらに取り組んでいきます。また、このような環境をつくるために、企業をはじめとしたコミュニティで何ができるのかを研究し発信していきたいと考えています。

「持続可能な開発目標(SDG’s)」が提唱する「誰も置き去りにしない」を基本理念に、すべての子どもたちが持つ無限の可能性を拓く教育を支援していきたいと考えますので、皆様のご理解とご協力をいただきたく、よろしくお願いいたします。

メンバーの思い

  • 橋本 立志

    子どもたちの心に希望の灯をともす活動を

    教育の目的は、子どもたちの幸福です。一人一人の才能を見いだし、無限の可能性を拓き、世界の未来を担う多様な人材を育てることです。子どもたちにはその子にしかない良いところが必ずあると思います。それを見つけ、自分らしく夢に向かってチャレンジしていける環境を整えていければと思います。子どもたちの心に希望の灯をともす活動にしていきたいですね。

    一般社団法人ニッケ教育研究所

    所長 橋本 立志

  • 市川 祥子 氏

    子どもたちを取り巻く学校環境・生活環境に改善を

    被服を通じて人の心理がどのように変化するのか、また、被服が対人関係にどのような影響を及ぼすのかといった被服を取り巻く様々な事象を研究しています。近年は、学校制服​に着目し、その着用・非着用が、子どもたちの意識や行動傾向にどのような影響を与えるのかを​研究テーマにしています。ニッケ教育研究所の活動を通して、​学術的視点から被服、学校制服に関する情報を発信することで、学校環境や教育環境の改善、子どもたちのより良い人間関係形成のお役に立てればと思います。

    甲子園大学心理学部現代応用心理学科 専任講師、博士(学術)

    一般社団法人ニッケ教育研究所顧問(研究活動)

    市川 祥子 氏

  • 勝本 孝夫

    子どもの可能性を広げる環境を

    子どもたちの輝く笑顔は、希望。
    子どもたちの深い学びは、未来を創る力。
    子どもたちの広くやさしい心は、世界を結ぶ架け橋。

    そのために、我々大人は何をすべきか。いっしょに考えていきましょう。

    元・大阪市立榎本小学校校長、元・大阪市立姫里小学校校長

    一般社団法人ニッケ教育研究所顧問(啓発活動)

    勝本 孝夫 氏

運営についての考え方

この「運営についての考え方」は、ニッケ教育研究所の日々の活動の拠りどころとなるものです。

たとえ変化が激しい時代にあっても引き継いでいきたい、普遍的な価値観と存在意義を体系的に明文化しました。

すべての土台となるのが〝誰も置き去りにしない〟という基本理念です。

この基本理念のもとに、「使命」「活動理念」「活動方針」を掲げています。

基本理念

〝誰も置き去りにしない〟

LEAVE NO ONE BEHIND

使命

生き抜く力にあふれた子どもたちの育成

活動理念

〝可能性を拓き、人を育てる学校制服〟その効用を科学的に解明、発信します。

〝誰も置き去りにしない〟教育を支援し、未来を担う子どもたちの育成に貢献します。

 さまざまな視点から教育の可能性を模索し、将来社会で輝く人材の輩出に貢献します。

活動方針

子どもたちが生き生き伸び伸びすごせる環境づくり

研究活動

学校制服のメリット/デメリットを解明します。

学校制服のメリット/デメリットを科学的なアプローチで明らかにし、それらを学校環境や教育現場の改善、子どもたちのより良い人間関係の形成に役立てます。

啓発活動

事例を通し、学校制服の効用を普及します。

研究活動で得た知見を基に学校制服の効用を世の中に発信し、子どもたちが等しく安心して元気に学べる環境づくりにつなげます。

生き抜く力を育むための働きかけを行います。

学校・家庭・地域との交流を深め、教育面での課題を共有し、連携・協働して子どもたちの健全な育成に貢献します。

名称の由来

ニッケ教育研究所という名称は、日本毛織株式会社の通称名称である「ニッケ」に由来します。

ニッケは、1896年に “ウールのニッケ” として誕生し、現在では衣生活、住環境、そしてライフサポートビジネス(介護・保育・キッズ・スポーツ等)にいたる幅広い分野で「健康」「快適」「安全」を提供する企業グループです。ウールの分野では長年にわたって学校制服向け生地の製造・販売を手掛けていますが、学校や家庭、そして地域の声を聴く中で、学校制服が子どもたちに良い影響を与えていることを感じていました。しかし、科学的データに裏づけられた証拠はありませんでした。

一方、本来学校は子どもたちが学び合う場であるにもかかわらず、いじめ、不登校、学級崩壊などの問題を抱え、子どもたちが将来社会で輝くために大切な基礎の時代が脅かされています。昨今、学校制服がこれらの問題解決につながる可能性があるという意見が出始めていることを受け、まずは学校制服を通じて子どもたち、そして教育現場の役に立ちたいとの思いから、ニッケは2019年10月に一般社団法人ニッケ教育研究所を設立しました。

私たちはこの思いを忘れずに、子どもたちが生き生き伸び伸びすごせる環境づくりに全力で取り組んでまいります。